2020.07.22

浴室のお手入れ方法

浴室は、毎日使うため汚れが発生しやすいところです。お風呂に入った時に毎日少しずつ「ついで掃除」をすることでキレイを保つことができます。

自分でできるお手入れ方法

浴室の掃除は、入浴後に行うのがベストタイミング。入浴後は浴室が温かく濡れているため、汚れが落ちやすい状態になっています。最後にお風呂に入った人が簡単に掃除をして上がるだけで、キレイな浴室を保つことができます。

浴槽内の汚れ

浴槽内の汚れは、お湯を抜いた直後に洗うと効果的です。お湯を抜いて半日~1日放置しておくと、浴槽に脂分・石鹸カス・湯垢などの汚れがこびりつき落ちにくくなってしまします。普段のお掃除は、やわらかいスポンジに浴室用洗剤を含ませて擦り洗いをしてください。汚れが落ちにくい場合は、キッチンペーパーに浴室用洗剤を染み込ませて10分ほど放置した後、キッチンペーパーを取り除き、スポンジで擦り洗いをしながら流して下さい。堅い素材のスポンジやタワシ、クレンザーで擦ってしまうと、浴槽の表面に傷がつき、その傷に汚れが入り込みやすくなりますので、やわらかい素材のスポンジと、液体洗剤を使用し洗ってください。また、入浴剤を使用する場合は、注意書きをよく読み使用するようにしてください。用量を間違え多く使用すると、表面の光沢がなくなったり、色が移ったりします。

壁の汚れ

壁は、石鹸カスや、水のカルシウム汚れが付着することが多く、特に「石鹸や人体の脂分+カルシウム」でできる金属石鹸と呼ばれる白っぽい汚れは頑固です。金属石鹸には、お酢やクエン酸(同量の水で薄めたもの)、弱酸性の食器用洗剤を含ませたキッチンペーパーをあて、10~15分ほど放置してください。その後、キッチンペーパーを取り除き、スポンジで擦り洗いをして水で流して下さい。金属石鹸が付着した部分が広範囲の場合は、お酢やクエン酸(同量の水で薄めたもの)、弱酸性の食器用洗剤をスプレーボトルに入れ、吹きかけると良いですよ。金属石鹸は放置すればするほど落ちにくくなるので、お風呂から上がる時に浴室をサッとシャワーで流し、スポンジで軽く洗うことをオススメします。壁の汚れ対策として、浴室内をスチームでコーティングする製品が市販されていますが、シャワーヘッドやカウンターなどの樹脂部品を劣化させる可能性がありますので、使用する場合は注意書きをよく読んで使用して下さい。

カウンターの汚れ

風呂桶などを置くカウンターがある場合は、浴室用洗剤を含ませたやわらかい素材のスポンジで洗いましょう。ヘアピンやカミソリをそのまま置きがちですが、もらい錆が発生しやすいので、放置しておくのは避けましょう

床の汚れ

よく床に発生するピンクの汚れは、シャンプーや石鹸カスを栄養の源とする酵母菌「ロドトルラ」です。増殖スピードがカビよりも早いため、しっかり取り除かないと、残った菌から発生を繰り返します。ピンク汚れは菌が原因なので、消毒・殺菌が効果的です。エタノールを含ませたキッチンペーパーをピンク汚れにあて、10分~15分程放置し洗い流してください。また、この菌はシャンプーや石鹸カスを好むため、これらが浴室に残らないよう併せて掃除してください。カビ汚れは、軽い汚れであれば、ブラシを使い浴室用洗剤で擦り洗いをしてください。カビがゴムなどの目地に発生している場合は、カビ取り剤を使用すると良いです。

排水口の汚れ

髪の毛などは、詰まりやヌメリの原因となるため、お風呂から上がる時に毎日取り除く習慣をつけましょう。また、排水トラップと呼ばれる円筒状の部品も、週に一度は取り出して洗っておきましょう。(多くの製品は、回すと上に引っぱり出せるようになっています。)システムバスのメーカーにより異なりますが、浴槽のお湯が集まってくるタイプは浴槽の中のゴミもこのトラップ筒の外側に溜まっていることが多いので、ブラシなどを使用し取り除いてください。カビ汚れがひどい場合は、塩素系漂白剤をふきかけて30分ほど放置しておくと綺麗になります。

毎日少しずつ掃除をすることで、汚れが溜まらず掃除が楽になりますし、キレイな浴室を保つことができます。お風呂から上がる前の5分、ぜひ「ついで掃除」を行ってみてください。

取扱説明書リンク