2020.06.22

フローリングのお手入れ方法

フローリングは、日頃から適切なお手入れを行い正しく使用することで、キレイに保て長持ちさせることができます。ここでは、フローリングの性質や正しいお手入れ方法などを紹介します。

フローリングの特性

木のぬくもりを感じるフローリングですが、その性質上、湿気や気温によって伸縮や反りが発生したり、変色が発生したりします。

<目隙>
乾燥が原因でフローリングが縮み、フローリング同士の継ぎ目が空いてくる現象です。冬季に多く発生します。目隙を防ぐためには、部屋が乾燥し過ぎないよう対策することが重要です。

<突き上げ>
多湿によりフローリングが膨張し、隣のフローリングとぶつかることで、継ぎ目が盛り上がってくる現象です。夏季に多く発生します。

<床鳴り>
木の性質上、湿気や乾燥によりフローリングが伸縮することで継ぎ目が擦れ、音が鳴る現象が床鳴りです。梅雨の時期や冬季に多く発生します

<変色>
日光や照明などの光に影響を受けることで、フローリングに変色や色褪せが発生します。特に、日射しの強くなる時期は、フローリングに直射日光が当たらないような対策が必要です。

自分でできる日頃のお手入れ方法

まず、床用モップや掃除機などで、フローリングのホコリやゴミを取り除きます。その後、水または住宅用洗剤を含ませた布を固く絞り、丁寧に拭きあげましょう。
※掃除機の使用を最低限にとどめることで、フローリングが傷つきにくくなります。

ワックスがけ

半年~1年に一度、ワックスがけを行うとフローリングの表面が長持ちします。ただし、最近のフローリングは、ワックスがけが必要ない種類も多くなってきました。ワックスが必要ない理由は、市販のワックスより強いコーティングが既に施されていることです。そのため、市販のワックスをかけると弾かれることもあります。事前にフローリングのシリーズなどを調べ、ワックス塗布の必要性や、フローリングに合ったワックス剤の確認を行いましょう。

<ワックスがけの手順>
1:住宅用洗剤を含ませ固く絞った雑巾で、汚れや油分を拭き取りましょう。
2:水拭きで洗剤成分をしっかりと拭き取り、その後、フローリング表面を乾かします。
3:きれいな雑巾にワックスを含ませ、垂れない程度に絞り、フローリングの木目に沿ってムラなく塗布します(ワックスワイパーを使用しても良いです。)

<ワックスがけの注意点>
・ワックスをかけている間とその後は、室内の換気を行いましょう。
・艶あり、艶なしのワックスがありますので、フローリングの種類に合ったものを使用しましょう。
・ワックス液を直接フローリングに垂らすと、継ぎ目にワックスが入り込んだり、表面の膨れなどに繋がります。
・ワックスは薄く均等に塗るようにしましょう。

フローリングをキレイに長持ちさせるには

<ホットカーペットの使い方>
ホットカーペットを使用する場合は、下に耐熱性の高いマットを敷くなどしてフローリングに直接敷かないようにしましょう。ワックスの剥がれや、フローリングの反り、目隙につながる可能性があります。

<暖房器具の使い方>
ファンヒーターを使用する場合は、フローリングに直接温風が当たらないようマットなどを敷きましょう。温風が直接当たることで乾燥を起こし、目隙やフローリング表面の亀裂につながります。

<椅子やキャスターの使い方>
テーブルや椅子を引きずると、フローリングの表面を傷つけてしまいます。机や椅子の脚に緩衝材を付けることで傷つけにくくなります。ゴム製のキャップは、ゴムのシミが付着することがありますので注意してください。キャスターも、金属製キャスターや球状のもの、重量や形状によってフローリングに傷をつけてしまうことがありますので、マットなどを敷くようにしましょう。

<テレビ台などの重い物を置くとき>
テレビ台などの重い物を置く場合は、緩衝材や敷板を敷きましょう。また、移動させるときは必ず持ち上げるようにしてください。

<水分は天敵>
フローリングは木質のため、水分に影響を受けやすいです。そのため、水分が付着したままにしておくと、変色やひび割れ、膨れ、表面シートの剥がれ、カビなどが発生し、フローリングの劣化を早めてしまいます。雨が降り込んできた場合や結露の水、水分をこぼした時はすぐに拭き取ってください。


フローリングは、日頃のお手入れと正しい使用で、キレイを保ち長持ちさせることができます。
今回紹介したお手入れ方法やフローリングを長持ちさせる方法を、ぜひ試してみてください。

取扱説明書リンク